2026年2月28日(土)に「手作り味噌でおもてなし! 加賀藩から受け継がれる『加賀みそ』づくり講座』を開催しました。
加賀味噌食品工業協業組合・生産部部長の松岡さんを講師にお迎えし、小さなお子さま連れのご家族からご高齢の方まで、幅広い世代のみなさまにご参加いただき、にぎやかな雰囲気のなかスタートしました。

まず冒頭では、石川県内で流通している味噌の多くが加賀味噌食品工業協業組合で作られているというお話をはじめ、「加賀みそ」が登録商標であることなど、普段はなかなか聞けない話を聞かせていただきました。
その背景やこれまでの歩みには、地域の味を守るための取り組みがあることを知り、参加者のみなさんも真剣な表情で耳を傾けていました。

そして、味噌は大きく分けて、米味噌・麦味噌・豆味噌の3種類あることも教えていただきました。
加賀みそは米味噌にあたり、今回は国産大豆と国産米麹、塩というシンプルな材料で仕込んでいきます。

さっそく加賀みそづくりをスタート!まずは樽に米麹を入れてほぐします。

続いて、塩を入れて麹の塊をほぐしながら丁寧に混ぜ合わせていきます。

「塩が見えなくなるくらいまでしっかり混ぜてくださいね」という声かけに、みなさん黙々と手を動かします。



地道な作業ですが、ここが味の決め手になる大切な工程だそうです。
講師の松岡さんが一組ずつ回りながら、混ぜ方のコツなどもアドバイスしてくれていました。


続いて登場したのは、60年以上使い続けているという大豆のミンチ機。
昔ながらの機械で、蒸した大豆をミンチにする体験をしました。

どっしりとした佇まいに歴史を感じながら、順番にハンドルを回していきます。
「出始めると一気に重くなりますよ」との言葉どおり、小さなお子さまたちが一生懸命に力を込める場面も。



昔ながらの機械を実際に動かす体験は、味噌づくりの面白さや大変さを感じるひとときでした。
そして、ミンチとなった大豆を、さきほど混ぜ合わせた米麹と塩に混ぜ合わせていきます。

そこに、熟成を促し、香りや甘み、うまみを引き出すための独自の「種水」についても紹介いただきました。

長年研究を重ね、万が一に備えて種菌を大切に保管しているという話からは、加賀みその味と品質を守り続ける姿勢が伝わってきました。
「他社との一番の違いは香りとコク」だそうで、この種水が仕込んだお味噌の香りや味を決めてくれるんです。


材料をすべて入れたら、さらに本格的に混ぜ合わせていきます。


下からしっかり持ち上げてひっくり返す“天地返し”を繰り返します。
「ハンバーグをこねるイメージで」という例えに、「あ〜なるほど!それならわかるわ」と会場の空気も少しやわらぎます。

白い麹がだんだん見えなくなり、まさにハンバーグのように全体がなじんだら仕込みは完了。
出来上がった味噌をお団子にしながら、小さな樽に移し替えていきます。

空気が入らないように、樽の中の壁側から内側へ、拳で潰していくのがコツなんだとか。




それぞれの手のぬくもりが加わった、世界にひとつの味噌が完成しました!
まだお味噌の香りはしませんが、ほんのりと甘くやさしい香りが広がります。
今回仕込んだ味噌は、この時期であればおよそ3ヶ月後、6月ごろからが食べ頃とのこと。
涼しく風通しのよい玄関や物置などに置いて、ゆっくり育ててほしいとアドバイスがありました。

質疑応答ではたくさんの質問が飛び出しました。
味噌の保存方法についてや、熟成味噌の話について、発酵の過程で出てくる“たまり”は野菜炒めなどに活用できることなども丁寧に教えていただき、参加者のみなさんも熱心にメモを取っていました。

最後に自社商品の「わが家のこうじみそ」と「鍋のもと」をプレゼントしていただきました。
鍋のもとは、野菜炒めに使うと絶品とのことなので、いろいろな料理で食べ比べるのも楽しそうです。

今日仕込んだお味噌や、加賀みその商品を、ぜひおもてなしの食卓や贈り物に活用していただけると嬉しいです。

ご参加いただいたみなさま、加賀味噌食品工業協業組合のみなさま、どうもありがとうございました。
美味しいお味噌ができあがりますように!