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おもてなし研究講座「加賀友禅」レポート

9月27日(土)、加賀友禅作家の久恒俊治さん(工房久恒)を講師に迎え、「加賀友禅でおもてなし!あなただけの色で彩るハンカチづくり講座」を開催しました。

まずは、加賀友禅についてのレクチャーからスタート。
会場には実際に彩色した着物を展示していただき、図案づくりから下絵、彩色、地染め、友禅流し、本仕立てなど、スライドショーとともにわかりやすく解説していただきました。

京都の友禅が金箔を用いるのに対し、加賀友禅は金を使わず多色の彩色で表現すること、また関東の友禅は色数が少なくぼかしを多用するなど、地域ごとの特色についても説明いただきました。

加賀友禅は枯れゆく植物や虫食いの葉もそのまま表現する写実的な草花模様が特徴ですが、それらを表現する「外ぼかし」や「虫食い」といった独自の染め技法も紹介いただき、参加者のみなさんは熱心に耳を傾けていました。


そして、解説が終わって、彩色体験がスタート。
それぞれが好きな絵柄や絵の具を選び、思い思いに筆を運んでいきます。


久恒さんが実演しながらぼかしの技法をレクチャーすると、「すごい!」「これは真似できない!」と感嘆の声が広がり、職人技の繊細さや奥深さを間近に感じられるひとときとなりました。



教えていただいたテクニックのコツをつかみながら、黙々と彩色に集中する参加者のみなさん。




彩色を終えた作品は、ドライヤーやアイロンで乾かした後、水に浸して下絵の糊を落とす工程へ。

伝統の友禅流しを簡易的に再現し、彩色が鮮やかに浮かび上がった瞬間、参加者からは歓声があがりました。

個性豊かな彩色が施されたハンカチがたくさん仕上がりました!
下絵の糊が落ちて、彩色部分が浮き上がるように、色合いもぐっと鮮やかに。








どれも素敵な作品に仕上がりました!

参加者それぞれが加賀友禅の魅力と職人技の奥深さを体験するワークショップとなりました。
今回学んだ加賀友禅のことを、ぜひ今後のおもてなしに活用いただけると嬉しいです。

久恒俊治さん、工房久恒のみなさま、そして参加者のみなさまもどうもありがとうございました!