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おもてなし研究講座「香道体験」レポート

2021年3月6日(土)に『香りでおもてなし!日本の三大芸道「香道」体験講座』を開催。

講師には、300種類以上のお香が揃う専門店・香舗伽羅さんをお迎えして、本格的な香道を体験させていただきました。

まずは、お香についてのお話からスタートです。

お香とお線香はちがうんですか?
という質問がよくあるそうなのですが、じつはいっしょの仲間なんだとか。
お香という大きな括りの中に、火をつけて楽しむ一般的なスティックタイプのお香(線香)や円錐型や渦巻型のお香があったり、常温で香る匂い袋、間接的な熱で香る香木や練り香などがあるそうです。

香りの違い、かたちの違い、使い方の違いなどなど・・・。
お香にはいろいろな種類があることを学びました。

そして、今回は数々のお香の中から「香木」をつかった遊び『組香』を体験します。

香木とは、老木や倒木などの樹木の中に生成された樹脂が凝結し、長い年月の間に酸素に触れずに熟成され、香りを発するようになったもの。
その原産は東南アジアのみで、伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)などの香料の原料となります。

ちなみに香道の世界では、香を「嗅ぐ」のではなく、「聞く」と表現します。
香木は長い年月をかけて誕生し、そのひとつひとつに魂が宿ると考えられ、この稀少な天然香木を敬い、香木が語りかけてくる声に耳を傾けなければならない。
という精神に基づいています。

なんとも哲学的で奥ゆかしいですね!

お香や香木についての基礎知識を学んだところで、いよいよ香道体験スタートです。

今回体験する「組香」というのは、参加者が何種類かの香りを聞き、何番目がどの香りだったかを聞き当てるゲームのようなもの。
優越を決めるものではなく、あくまでもその香りやテーマや空間を楽しむ、文学性・芸術性の高い風雅な遊びです。




香りを聞き分ける遊び「組香」の基本的なルールをはじめ、香りを聞く「聞香(もんこう)」の作法などをレクチャーしていただき、組香をはじめる準備にとりかかります。



組香がはじまると、なんとも凛とした空気が漂います。



香道においては、お線香のように直接点火するお香は使わずに、こちらの写真のように香木を使います。宇宙を模した聞香炉の灰の上に、銀葉という雲母の板をのせ、数ミリ角に薄く切った香木を温めて香りを発散させるんです。

心を鎮めて、順番に香りを聞いていきます。



3種類の香りを聞き終えて、それぞれが香りの順番を名乗紙とよばれる紙に記していきます。


そして、全員分の回答が集まったところで、記録係によって記録紙に書筆、記録されます。

記録紙には、組香名、香銘、回答、成績、日付等が書き込まれます。
最高得点を取った人はこの記録紙をもらうことができるそうなのですが、今回なんと1名の方が全問正解でした!(おめでとうございます!!)


3種類の香りの順番を聞き当てるというと簡単そうに感じますが、大半の方は1種類のみしか聞き当てることができず、参加者のみなさんは香りの奥深さに感動していました。

香道の歴史文化のお話もたいへん面白くて、たいへん学びの多いワークショップとなりました。

マスク生活で嗅覚が鈍感になりやすい昨今なので、こんなふうに香りを楽しむ習慣を取り入れると、嗅覚をはじめ五感が研ぎ澄まされ、気持ちもリラックスできていいなと思いました。

客人をもてなすときはもちろん、贈り物や手紙などにお香を活用すると素敵ですね。

香舗伽羅のみなさま、参加者のみなさま、どうもありがとうございました!