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おもてなし研究講座「Wear KUTANI」レポート

2021年3月13日(土)に『“Wear KUTANI”でおもてなし!?世界にひとつだけのブローチをつくろう講座』を開催!

能美市観光物産協会のご協力のもと、講師には九谷焼絵付け作家の吉田純鼓さんをお迎えしました。

まずは、“Wear KUTANI”の説明からはじまりました。

Wear KUTANIは、能美市観光物産協会がプロデュースし、能美市在住の女性クリエイターたちの手で企画・制作される、手造りのアクセサリーシリーズ。
九谷焼の魅力を体感し、一人でも多くの方に能美市を訪れていただくことを目的としたプロジェクトです。

Wear KUTANIは作品のクオリティを最優先と位置づけ、大量生産は行わず、一品一品こだわりを込めて制作してるんだとか。
九谷焼の伝統的な技法や意匠を大切に守りながらも、現代のファッションにも合うデザインが特徴です。

どれもこれも可愛らしく素敵なものばかり!
おもてなし時の装いのアクセントにはもちろん、贈り物にもたいへん喜ばれそうですね。

Wear KUTANI 公式サイトはこちら

ネックレス、ピアス、イヤリングなど様々なアクセサリーの中から、今回はブローチの型をご用意いただきました。

そのWear KUTANIのプロジェクトに参加している絵付け作家の一人でもある吉田さんに、九谷焼の伝統絵付技法のひとつである赤絵細描を教えていただき、世界にひとつだけのブローチをつくります。

まずは、九谷焼の基本知識や基礎デザインについて教えていただきました。



細い筆で絵柄を描いていくのですが、吉田さんの作品を拝見すると、その細やかさに驚きます!

レクチャーを終えたところで、ブローチ作りのスタートです。
まずは、乾燥した赤絵の絵の具を水に少しずつ溶かしていきます。



そして、自分の選んだブローチ型に絵付けをしていきます。
まずはデザインスケッチをはじめる方、思いきりよく絵の具で描きはじめる方、思い思いに取り掛かります。



時折、吉田さんにサポートしていただきながら、一人ひとりが熱心に取り組んでいました。


絵付けの技法に「掻き落とし」というものがあって、乾燥した絵付け部分を竹串で削って絵柄にする技法なのですが、上手に活用している参加者の方もいらっしゃいました。

黙々とブローチ作りをするみなさん。
九谷焼の絵付けがこんなに難しいとは知らなかった・・・といった声もありました。




そして、みなさんの作品が完成!!
どれもすごく個性があって、素敵なブローチになりそうです。

このあとは、参加者一人ひとりの希望に合わせて、吉田さんが金の絵付け、ジュエリーデザイナーがスワロフスキーを付けて金具を取り付けます。完成が楽しみですね。

なかなか体験したことのない九谷焼の絵付けをとおして、石川県の伝統文化である九谷焼の素晴らしさを、あらためて感じるワークショップとなりました。
講座終了後には、会場となった能美市九谷焼美術館を見学される方もいらっしゃいました。

今回の講座でつくったブローチをそれぞれのおもてなしのシーンで活用していただくのはもちろん、九谷焼の魅力を県内外へ伝えるきっかけにしていただけたら、さらに嬉しく思います。

ご参加いただいたみなさまをはじめ、能美市観光物産協会や能美市九谷焼美術館のみなさま、吉田さん、どうもありがとうございました!