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おもてなし研究講座「Wear KUTANI」レポート

2022年10月22日(土)に『九谷焼でおもてなし!“Wear KUTANI” の赤絵細描ブローチ講座』を開催!

能美市観光物産協会のご協力のもと、講師には九谷焼作家の福島礼子さんをお迎えしました。

まずは、“Wear KUTANI”の説明からスタート。

Wear KUTANIは、能美市観光物産協会がプロデュースし、能美市在住の女性クリエイターたちの手で企画・制作される、手づくりのアクセサリーシリーズ。
九谷焼の魅力を体感し、一人でも多くの方に能美市を訪れていただくことを目的としたプロジェクトです。

Wear KUTANIは作品のクオリティを最優先と位置づけ、大量生産は行わず、一品一品こだわりを込めて制作してるんだとか。
九谷焼の伝統的な技法や意匠を大切に守りながらも、現代のファッションにも合うデザインが特徴です。

どれもこれも可愛らしく素敵なものばかり!
おもてなし時の装いのアクセントにはもちろん、贈り物にもたいへん喜ばれそうですね。

Wear KUTANI 公式サイトはこちら

ネックレス、ピアス、イヤリングなど様々なアクセサリーの中から、今回はブローチの型をご用意いただきました。

そのWear KUTANIのプロジェクトに参加している九谷焼作家の福島さんに、九谷焼の伝統絵付技法のひとつである「赤絵細描」を教えていただき、世界にひとつだけのブローチをつくります。

福島さんは「赤絵細描」の人気作家で、女性らしい繊細さとデザインが赤絵ファンを魅了しています。実際にお持ちいただいた作品を間近で見てみると、その繊細さに圧倒されて、参加者のみなさんも驚いてました。


そんな福島さんの作品を拝見しつつ、いよいよ講座がはじまります。

まずは、九谷焼の基本知識や基礎デザインをはじめ、描き方をレクチャーしていただきました。




レクチャーを終えたところで、さっそくブローチ作りのスタートです。
まずは、乾燥した赤絵の絵の具を水に少しずつ溶かしていきます。


筆に絵の具をつけて、教えてもらった「七宝」と「麻の葉」を練習します。
筆先がとても細く力の入れ方がむずかしいので、これが意外とむずかしいんです・・・!



そして、自分の選んだブローチ型に絵付けをしていきます。
先生の見本を参考にしながらも、教えてもらった模様を活かしながら、思い思いのデザインを描いていきます。







時折、福島さんにサポートしていただきながら、一人ひとりが黙々と取り組んでいました。



福島さんがご用意くださった薄緑色の釉薬を上手に活用している参加者の方もいらっしゃいました。
釉薬の種類によって、粘土や乾燥スピードが異なるので、それぞれに塗り方のポイントがあるんだとか。

黙々とブローチ作りをするみなさん。
九谷焼の絵付けがこんなに難しいとは知らなかった・・・といった声もありつつ、学生の方や男性の方も楽しみながら取り組んでいました。




そして、みなさんの作品が完成!!
どれもすごく個性があって、素敵なブローチになりそうです。

このあとは、参加者一人ひとりの希望に合わせて、福島さんが金の絵付け、ジュエリーデザイナーがスワロフスキーを付けて金具を取り付けます。完成が楽しみですね。


なかなか体験したことのない九谷焼の絵付けをとおして、石川県の伝統文化である九谷焼の素晴らしさを、あらためて感じるワークショップとなりました。

講座終了後には、会場となった能美市九谷焼美術館を見学される方もいらっしゃいました。

今回の講座でつくったブローチをそれぞれのおもてなしのシーンで活用していただくのはもちろん、九谷焼の魅力を県内外へ伝えるきっかけにしていただけたら、さらに嬉しく思います。

ご参加いただいたみなさまをはじめ、福島さん、能美市観光物産協会や能美市九谷焼美術館のみなさま、どうもありがとうございました!

<追記>

完成した作品はこちら!
金色の絵の具とスワロフスキーで装飾され、たいへんきれいに仕上がりました。
あらためて作品それぞれの美しさがあって素敵なブローチになりました。